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上野謙介個展-線のこだわり- ギャラリートークレポート その2

June 15, 2016

 

 

マスターの嫁で菓子職人で詩穂音の新オーナーのコミネ(妻)です。今回は、「上野謙介個展 -線のこだわり-」 ギャラリートーク レポート後編です。前編を書き終えて、自己満足にどっぷりと浸っていた所、上野くん本人がフェイスブック上で煽ってくれました...後編もあると...(笑)まるで私が、このまましらばっくれて後編なんて初めからなかった事にしようとしてる事を知っていたかのように...(汗) 私なりの解釈ですが、よろしければ最後までお付き合いください。そんな訳で、後編スタートです→

 

 

並々ならぬ線へのこだわりを見せた上野くんは、韓国で展覧会に参加した時のことを話してくれました。韓国の人はみんな親切だという事。子どもの頃から美術に親しみがあると言う事。ご飯はほとんどが辛いという事。それから、クリスマスプレゼントに絵画(版画)を贈ったりする習慣があるという事。日本ではクリスマスに絵画を贈ったりする習慣は、余りないような気がします。私は、クリスマスプレゼントに高価なゲームやおもちゃを贈るのは余り好きじゃありません。だからといって、絵画を贈った事もないし、貰って喜ぶのかっていったらあまり喜ばないと思います。なんせ昔、旦那さん(画家 小峰力)によく分かんない抽象的な作品をクリスマスに貰って、ささやかに切れた事があるもので…

 

 

上野くんが言うには、韓国は美術や芸術に対する関心が高く、展覧会の最中に突然学生がやって来て、質問してきたりするそうです。学校教育に美術プログラムが組み込まれていて、作品に対してディスカッションすることもあるそうです。つまり、幼少期から美術慣れしてるって事ですよね。アーティストっていう職業が当たり前の様に認められているので、アーティストに対しての尊敬が日本とは全く違うようです。

 

ちなみに、美術の授業がカットされる率の高い日本の学校教育を、今まさに受けている我が子たち 、そして過去にその教育を受けて育った私は、画家である父(夫)に対する尊敬は正直、薄いですねぇ...理由は、何をやってる人か良くわからないから...(笑)いや、きっと心の何処かでは尊敬してるはず!我が子達も幼少期から美術館に行ったり、ギャラリー巡りに同行したり、作家さん達に会ってたりしてるから多分大丈夫‼︎そう願います。

 

とまあ、韓国と日本では美術に対する考え方がだいぶ違うようです。

 

更に上野くんは反日運動の事についても話してくれました。テレビで見るような、反日運動は微塵も感じず、見ず知らずの方も親切に接してくれ、上野くんの版画の線にも興味を持ってくれたそうです。上野くんの描く線は、国境を越えて異国の地でも旅をし、互いに理解しあい韓国人の友人もできたそうです。まさに線の旅。

 

 

最後に上野くんは言いました。最終目標は「線で自分の思いを伝えられる作品を創る」ことだと。その為に、多くの線表現を学び様々な経験をしなければならないとも。そして、いつしか画廊から飛び出し街の中に溶け込む線であって欲しいと…

 

 

たかが線。されど線。線。線。線。

 

 

私には、すでに上野くんの生み出した線たちは、画廊を飛び出し旅に出て、様々な出会いを得て街の中に溶け込みだしてるように思えます。

 

 

最後に、技法の話ばかりではなく、作品に対する思いや、異国での話などを、分かりやすくユーモラスにお話いただいた上野くん。本当にありがとうございました。

 

 

6月2日~6月28日  

上野謙介個展 -線のこだわり-

 

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茨城県日立市川尻町5-5-8

0294-43-7855

 

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